なぜ今、玄関に防犯カメラが必要なのか?

玄関口にまつわる犯罪事例
① 【置き配の荷物盗難】
場所:東京都内のマンション
- 被害者がAmazonで注文した商品を置き配にしたところ、配達後数分で盗まれる。
- 防犯カメラが設置されておらず、犯人の特定が困難。
- 同じ建物で、同様の被害が複数件報告。
教訓:見知らぬ訪問者の応対前に「誰か」を確認できるカメラ付きインターホンが重要。
② 【宅配業者を装った強盗未遂】
場所:大阪府の戸建て住宅
- 宅配業者を装った男がインターホンを鳴らし、住人が応対した瞬間に押し入ろうとする。
- 幸いにも玄関ドアが二重ロックだったため未遂に終わる。
- 後日、近所の家の防犯カメラに不審な様子が映っていたことで逮捕につながる。
教訓:玄関周辺の映像記録は、空き巣の手口を把握する上で非常に有効。
③ 【空き巣による玄関からの侵入】
場所:埼玉県の閑静な住宅街
- 犯人は「鍵の閉め忘れ」を狙い、玄関から堂々と侵入。
- 昼間に侵入し、現金や貴重品を盗んで逃走。
- 住宅街の防犯カメラにより、怪しい人物が玄関周辺をうろつく様子が記録されていた。
教訓:特に一人暮らしの女性は、玄関前の可視化と記録が身を守るカギ。
④ 【ストーカー被害:玄関前で待ち伏せ】
場所:都内の女性の一人暮らしマンション
- SNSで場所を特定され、帰宅時に玄関前で待ち伏せされる事件。
- 被害女性は事前に防犯カメラを設置しており、映像をもとに警察が迅速に対応。
教訓:特に一人暮らしの女性は、玄関前の可視化と記録が身を守るカギ。
以下は、警察庁が公表した「令和5年(2023年)の刑法犯に関する統計資料」 に基づいて作成した、住宅侵入窃盗の発生場所別認知件数を示すグラフです。
- 一戸建住宅:全体の約30%を占め、最も多くの侵入窃盗が発生しています。
- 共同住宅(3階建以下):約7.3%
- 共同住宅(4階建以上):約3.8%

これらのデータから、特に一戸建住宅が侵入窃盗の被害に遭いやすいことがわかります。
また、一戸建住宅にかかわらず、下記のような場合もリスクが上がります。
- 玄関は最も狙われやすい場所
- 犯人は「カメラがない家」を狙う傾向
- 特に一人暮らしや高齢者家庭では被害に遭いやすい
💡「自分の家は大丈夫」と思わず、今こそ“備える”意識が大切です。
玄関口へ防犯カメラを設置するメリット
- 犯罪の抑止効果
カメラがあることで、不審者や泥棒が「ここはやめておこう」と思いやすくなります。 - 証拠の確保
万が一トラブル(空き巣、いたずら、置き配の盗難など)があったとき、映像が決定的な証拠になります。 - 訪問者の確認
知らない人が来たときも、誰かを事前に映像で確認できて安心です。 - 宅配や置き配の監視
配達トラブルが増えている今、カメラがあれば配達員の行動や荷物の状況もチェックできます。
近隣で空き巣被害や不審者の情報がある
長期不在が多い(旅行・出張など)
一人暮らし、または高齢者が住んでいる
通りから玄関が見えにくい
置き配をよく利用する
過去にトラブルがあった
玄関口に最適な防犯カメラの選び方

カメラの種類と特徴
防犯カメラにはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や設置目的に応じた利点があります。
以下では、主な防犯カメラの種類とその特徴について説明します。
- ドーム型カメラ
- 特徴:天井に取り付けられる丸いドーム型のカバーが特徴です。
- メリット:デザインがコンパクトで目立ちにくいため、目立たせずに行いたい場合に有効です。
- 適した設置場所:玄関やエントランス、廊下などの広い場所(主に室内)

- バレット型カメラ
- 特徴:弾丸型の形状で、箱型からレンズが飛び出したようなデザインです。
- メリット::威圧感のある形状で犯罪抑止効果が高く、防水・防塵性能が高いので屋外での使用に適しています。
- 適した設置場所:入口や駐車場等の屋外。

- PTZカメラ
- 特徴:PTZとは、パン(Pan:水平回転)・チルト(Tilt:垂直回転)・ズーム(Zoom:拡大・縮小)、それぞれの頭文字をとったもので、上下左右への移動、ズームイン・ズームアウトが遠隔操作でできる半球型のカメラです。
- メリット:遠隔で操作ができるため、特定の場所をクローズアップして撮影したり、状況に応じて向きを変更したりすることができます。
- 適した設置場所:大きな広場や大部屋。

- ネットワークカメラ(IPカメラ)
- 特徴:Wi-Fiや有線接続でインターネットに接続されるため、インターネット越しに遠隔地から高解像度の映像を確認できます。
- メリット:ネットワーク経由で、どこからでも映像を確認できるため、自宅にいなくてもリアルタイムで状況を把握できます。また、 データがクラウドやサーバーに保存されるため、映像の保存や管理が容易です。
- 適した設置場所: ペットのいるお家や、介護の必要な方がいるご家庭など。遠隔で映像を確認したい場合や、複数の場所にカメラを設置する場合。

- アナログカメラ
- 特徴:アナログカメラは、BNCケーブル等を使って直接映像信号を伝達するため、モニターやレコーダーにリアルタイムで映像を表示することができます。
- メリット:IPカメラよりも価格が安いため、予算が限られている場合に有利です。また、 映像が直接アナログ信号として送信されるため、非常に安定しており、外部のネットワークトラブルに影響されることは少ないです。
- 適した設置場所:予算を抑えつつ、高解像度が要求されない基本的な監視を行いたい場所。

録画・監視システムの種類と特徴
玄関での防犯カメラの設置において、監視システムや録画システムの選定は非常に重要です。システムの種類や特徴によって、効率性や安全性、運用コストが大きく変わります。
以下では、代表的な録画・監視システムの種類とそれぞれの特徴を紹介します。
DVR(Digital Video Recorder)システム
- 特徴:アナログカメラの映像をデジタル信号に変換して録画します。映像はDVR内のHDDに直接保存されるため、ネットワークに接続しなくても施設内で映像を確認できます。
- メリット:アナログカメラと連動するため、IPカメラやネットワークシステムよりも安価に導入できます。
- デメリット:アナログカメラの解像度に依存するため、解像度が低く、高画質な映像は期待できません。また、基本的にローカルでの監視や確認が中心で、遠隔地からの監視は困難です。
- 適した設置場所:既に導入済のアナログカメラを使い続けたいご自宅等。
NVR(Network Video Recorder)システム
- 特徴:NVRは、IPカメラの映像をネットワーク経由で受信し、デジタル信号として録画するシステムです。複数のIPカメラを一元管理するため、複数エリアの監視に適しています。
- メリット: IPカメラの高解像度に対応しており、HDや4Kなどの高解像度映像の録画が可能です。インターネット接続があれば、どこからでも遠隔で監視や映像確認ができ、カメラの増設が容易で、ネットワーク内で簡単に新しいカメラを追加できます。
- デメリット:IPカメラを使用するため、導入コストが高く、システム構築にかかる費用も増加します。また、ネットワーク経由で受信するため、インターネット回線やネットワークの障害が発生すると、監視や録画に支障をきたす場合があります。
- 適した設置場所:リアルタイムで遠隔監視を行いたい自宅の庭や部屋等。
クラウド録画システム(Cloud-based Recording System)
- 特徴:録画した映像をインターネット経由でクラウドサーバーにアップロードし、保存します。クラウドサービスを利用することで、どこからでも映像を確認・再生ができ、屋内に物理的な録画機器を設置する必要がありません。
- メリット:録画機器を施設内に設置する必要がなく、映像データがクラウドに保存されるため、災害や機器の故障などによるデータの消失リスクが低減します。
- デメリット:クラウドサービスには運用費用(サブスクリプション料金)が発生し、継続的な費用がかかったり、インターネット接続に依存しているため、回線が不安定な場合、監視や録画に影響が出る可能性があります。
- 適した設置場所:遠隔監視を重視する自宅のお部屋や、またはデータバックアップを強化したい場合。
ハイブリッド録画システム(Hybrid DVR/NVR)
- 特徴:ハイブリッドシステムは、アナログカメラ(DVR)とIPカメラ(NVR)両方のカメラを接続して録画できるシステムです。両者を同時に運用できるため、既存のアナログ設備を活用しつつ、IPカメラの導入も可能です。
- メリット:既存のアナログカメラをそのまま使用しつつ、IPカメラの追加が可能なため、柔軟にシステムを拡張できます。
- デメリット:アナログカメラとIPカメラを同時に運用するため、管理や設定が複雑になることがあります。長期的には、完全にデジタル化(IPカメラへの移行)する必要があるかもしれません。
- 適した設置場所:既存のアナログカメラがあるご自宅で、IPカメラへ切り替えをする場合。
玄関口の防犯カメラ選びで失敗しないためのポイント

家の顔とも言える玄関口。ここに設置する防犯カメラは「安心」を守る大切な役割を担っています。だからこそ、カメラ選びは慎重にしたいもの。今回は、失敗しない防犯カメラの選び方をご紹介します。
1. 画質は「高解像度」が命!
せっかくカメラを設置しても、映像がぼやけていては意味がありません。
人物の顔や車のナンバープレートまで鮮明に映すには、フルHD(1080p)以上の高解像度がおすすめです。
細かいところまで見えることで、万が一のトラブル時にも証拠として役立ちます。
2. 夜も見逃さない「赤外線・ナイトビジョン」
防犯カメラは24時間稼働するもの。夜間の撮影性能も必須です。
赤外線LEDやナイトビジョン機能が付いているかチェックしましょう。
暗闇でも白黒映像でハッキリと映し出せるタイプが安心です。
3. 広い範囲をカバーする「広角レンズ」
玄関周りは意外と広いもの。
できれば100度以上の広角レンズを搭載したモデルを選ぶと、玄関前全体をカバーしやすくなります。
死角を減らすことで、より安心感がアップします。
4. 外に設置するからこそ「防水・耐候性能」
玄関は屋外設置が基本。
雨風に耐えられる防水性能(IP65以上)を備えているか、また耐熱・耐寒仕様かも重要です。
屋外用として設計されたものを選びましょう。
5. 録画方法は「HDD or SDカード」どちらがいい?
録画した映像は保存しておくことが大切。
SDカード録画は簡単ですが、カードが盗まれたり壊れたりするとデータが失われるリスクがあります。
一方、HDD保存なら安全に遠隔管理できるのでおすすめです。
6. スマホ連携と通知機能で「いつでもどこでも確認」
スマホアプリでリアルタイム映像をチェックできるのは、もはや必須機能。
動きを感知した時に通知が届く機能もあれば、不審な動きを即座に把握できます。
外出時も安心ですね。
7. 設置のしやすさと配線方法を確認
カメラの設置場所によって配線が難しい場合も。
ワイヤレスカメラなら配線の心配が少なく設置も簡単です。
ただし、電池交換の手間や電波の届く範囲には注意が必要です。
8. 最後は「予算」と相談しながら最適な一台を
機能や性能が上がるほど価格も上がります。
どのポイントを重視するか決めて、予算内で最適なカメラを選びましょう。
玄関口の防犯カメラ設置で気をつけたい注意点
防犯カメラは安心のためのアイテムですが、設置時には以下の点に注意しましょう。
- 画質と録画容量のバランスを考える
高画質は大容量データになるため、保存方法を確認。
- 夜間の赤外線反射に注意
反射で映像が見えにくくなることがあるので設置角度を工夫。
- 映像の歪みに注意
広角レンズは便利ですが歪みが出る場合も。
- 防水性能と設置環境の確認
雨風に強い製品を選び、直射日光や強風を避ける。
- クラウド録画の料金やプライバシー管理を確認
費用やデータ管理の仕組みを理解して選ぶ。
- スマホ連携はセキュリティも重要
信頼できるメーカーを選びましょう。
- ワイヤレスは電池切れや電波障害に注意
定期的なメンテナンスを受け、常に最適な状態を維持しましょう。
- 撮影範囲が他人の敷地や公共エリアにかからないよう配慮を
プロの設置業者へ取付を依頼し、カメラの角度や映像を調整してもらいましょう。
これらを守ればトラブルを避け、安全に使いやすい防犯カメラが設置できます。
防犯カメラの設置事例と効果

弊社による玄関口への防犯カメラ設置事例
- 設置事例①:防犯カメラ更新工事

玄関を含め、ご自宅の周りに3台の防犯カメラを設置
約10年前のカメラ(50万画素)から200万画素への更新になりましたので以前に比べ画角が広角になり、鮮明な映像になりましたのでお客様にも、大変喜んでいただけました。
- 設置事例②:LED照明付きカメラの設置工事

LED照明付きカメラで夜間でもカラー映像での録画が可能になりました。
玄関先の安心を守るため、見た目にもなじむコンパクトな防犯カメラを取り付けました。
映像はスマホでいつでも確認できるので、ご家族みなさんにご満足いただけました。
玄関口における防犯カメラの効果的な活用方法
防犯カメラは「設置して終わり」ではありません。玄関口に設置したカメラを最大限に活用するためのポイントをご紹介します。
- 1. 死角を作らない位置に設置する
カメラは玄関の出入り口全体が映る位置に設置するのが基本。ポストや宅配ボックスの前など、トラブルが起きやすい場所を確実にカバーしましょう。
- 2. 録画と通知を連動させる
動体検知機能とスマホ通知を連携させることで、不審な動きがあった際にすぐ確認できます。リアルタイムでの対応が可能になり、抑止効果も高まります。
- 3. 夜間もしっかり記録する
赤外線や暗視モードを活用して、夜間でも顔や服装がわかるレベルの映像を記録するように設定しましょう。
- 4. 録画データを定期的にチェック・保存
万が一の時に備えて、録画データがきちんと保存されているか定期的に確認を。重要な映像はクラウドや外部メディアにバックアップしておくと安心です。
- 5. “防犯カメラ作動中”と表示する
カメラの存在を知らせるステッカーやサインを掲示することで、不審者への心理的な抑止効果が期待できます。
- 6. 家族と連携して活用する
スマホアプリのアクセス権限を家族全員に共有すれば、誰でも映像を確認でき、緊急時の対応もスムーズになります。
玄関口の防犯カメラは「防ぐ」「記録する」「知らせる」の3つの役割を持つ心強いツール。正しく活用することで、ご自宅の安全性が格段に向上します。
防犯カメラの設置・工事の流れ

お問い合わせから設置完了までのステップ
設置工事における注意点
防犯カメラの導入を検討する際、「どのカメラを選ぶか」に目が行きがちですが、実は“設置工事”が防犯効果を大きく左右する重要な工程です。ここでは、設置工事で気をつけたい3つのポイントをご紹介します。
- 配線工事
有線カメラの場合、電源や映像ケーブルの配線が必要です。壁や天井の穴あけ工事が発生する場合もあるため、事前に建物の構造を把握しておくことが大切です。配線が露出すると景観を損なうだけでなく、破損やいたずらのリスクも高まります。
- 設置場所の選定
最も重要なのが「どこに取り付けるか」です。死角がないか、不審者が通りやすい経路はどこか、昼夜で視界に影響が出ないかなどを確認しましょう。特に住宅では、玄関、裏口、駐車場が主要ポイントです。
弊社、株式会社セキュリティフォーユーでは、防犯設備士が適切な設置場所をご提案いたしますのでご安心ください。
- プライバシーへの配慮
防犯カメラは設置場所によっては“プライバシー侵害”になるおそれがあります。隣家の敷地や通行人の私生活が映り込むような角度には注意が必要です。
費用について

玄関口への防犯カメラ設置費用の目安
玄関口への防犯カメラ設置費用は、規模や目的、設置環境によって大きく異なります。
実際の導入費用は施設の構造やご要望により大きく変動します。正確な費用を知るためには、現地調査と個別見積もりをご依頼ください。
費用を抑えるためのポイント
防犯カメラは「数」や「値段」よりも、「どこに・何のために設置するか」が重要です。目的を明確にした上で、最適な機器を選び、工事内容を見極めれば、無駄なコストをかけずに効果的な安全対策を実現できます。
ポイント① 複数台同時設置の検討
初期費用は一時的にかかりますが、設置コストの効率化・保守管理の簡素化・監視網の完成度という3つの観点で、複数台の同時設置は非常に有効です。
ポイント② 必要な機能に絞った選定
高機能なカメラは魅力的ですが、目的と現場ニーズに適した機能だけに絞ることで、導入コストも抑えられ、操作もシンプルになります。
よくあるご質問(FAQ)

- 玄関にカメラを設置するのは違法になりませんか?
-
自宅敷地内であれば基本的に問題ありません。ただし、隣家や公道が映り込むとプライバシー侵害になる場合があるため、設置角度には注意が必要です。
- 電源がない場所にも設置できますか?
-
はい。バッテリー式やソーラーパネル対応のカメラもあり、配線工事不要で設置可能です。ただし、電池の残量管理や天候による発電量に注意が必要です。
- 雨風にさらされても大丈夫ですか?
-
屋外用の防犯カメラにはIP65以上の防水・防塵性能が備わっているものが多く、雨風にも耐えられます。設置場所の環境に合わせて選びましょう。
- 夜でも映像は見えますか?
-
赤外線(IR)暗視機能付きのカメラなら、真っ暗な環境でも白黒映像でしっかり記録できます。カラー暗視に対応した高性能モデルもあります。
- スマホから映像は見られますか?
-
はい。多くの機種はスマホアプリに対応しており、外出先でもリアルタイム映像や録画データを確認できます。
- 工事は必要ですか?
-
ワイヤレスカメラなら簡易設置で済むことが多いです。有線タイプの場合は専門業者による配線工事が必要な場合があります。
まとめ

「何かあってからでは遅い」と感じるなら、防犯カメラは“保険”として設置する価値ありです。特に戸建てや、置き配を利用している家庭では、防犯意識を高める手段としておすすめです。
「何も起きていない今こそ、備えるべき時」
防犯カメラは、万が一のリスクに対してあなたと家族を守る「見えないセキュリティの壁」になります。
必要性を感じた方は、まずは予算や設置場所に合った製品を調べることから始めると良いでしょう。
「導入を検討している」「費用や設置方法を知りたい」といったご相談も歓迎です。
お気軽にお問い合わせください。最適な防犯対策をご提案いたします。