薬局やドラッグストアで、万引きや薬剤の盗難、スタッフの不正対策に悩んでいませんか?
医薬品は高額なものも多く、不正流出は重大なリスクです。また、在庫管理や顧客対応など日々の業務に追われる中で、防犯対策がおろそかになってしまうケースも少なくありません。
本記事では、防犯カメラを活用した薬局向けのセキュリティ対策や資材選びのポイントを徹底解説します。設置時の注意点から、実際の事例まで幅広く紹介しますので、ドラッグストアチェーンのオーナーや薬局管理者の方必見です。
目次
なぜ薬局で防犯カメラ資材の対策が必要なのか?
薬局特有のリスク(万引き・薬剤の盗難・従業員不正)
薬局では、一般消費者向け医薬品から高額な処方薬まで、多種多様な薬剤を扱っています。そのため、以下のようなリスクが常に存在します。
- 万引き:特にOTC医薬品や健康食品は小さく、手軽に持ち出せるため被害が目立ちます。
- 薬剤の盗難:処方薬や麻薬性成分を含む薬は高額で転売されやすく、内部犯行も報告されています。
- 従業員の不正:不正発注や薬剤の横流し、現金の取り扱いミスなどもリスクに含まれます。
万引きでは、ドラッグストアや薬局で2023年には統計開始以降で過去最多の年間1万3,870件ほどの認知事件があり、医薬品や化粧品など高額商品が狙われやすいです。 特に組織的な外国人グループによる大量万引きが増加しており、手口は防犯カメラの死角を利用しバッグに隠蔽するなど巧妙化しています。
※参照:防犯対策指針 – 日本チェーンドラッグストア協会
調剤薬局における薬品管理と法令遵守の重要性
調剤薬局では、薬剤師法や医薬品医療機器等法に基づき、厳格な薬品管理が求められます。
管理台帳の不備や在庫差異が発覚した場合、行政指導や営業停止のリスクがあります。
防犯カメラを導入することで、調剤室内の入退室管理や薬剤の動きを映像で記録し、法令遵守の証跡として活用できます。
ドラッグストアチェーンが直面する課題(店舗数増加と管理コスト)
複数店舗を展開するドラッグストアチェーンでは、店舗ごとの管理コストや不正リスクが増大します。
特に、店舗数が増えるほど以下の課題が顕著になります。
在庫差異の把握が困難
本部から遠隔での状況把握が不十分
従業員による不正の発見が遅れる
こうした課題は、監視カメラや防犯資材の適切な導入で大幅に軽減可能です。
防犯カメラの導入で得られるメリット
万引き・盗難の抑止効果
防犯カメラが設置されていることで、万引き犯や不正を働く従業員は心理的に抑制されます。
実際に、防犯カメラ導入後に万引き件数が30〜50%減少した事例も報告されています。
在庫管理・トレーサビリティの強化
カメラ映像を在庫管理システムと連携させることで、以下の効果が得られます。
- 入荷・出荷時の記録
- 商品棚の陳列状況の確認
- 在庫差異の原因特定
これにより、店舗スタッフの負担を軽減しつつ、管理精度を向上させることができます。
従業員の不正対策とトラブル防止
監視カメラは従業員の行動も記録できるため、不正行為の早期発見やトラブル防止に効果的です。
給与計算や現金管理、薬剤取り扱いのチェックも映像で裏付けできます。
防犯カメラ映像の活用で顧客トラブルを解決
会計ミスやクレーム対応の際にも、映像は有効です。
顧客とのトラブル時に正確な状況を確認できるため、迅速かつ公平な対応が可能になります。
薬局に適した防犯カメラの選び方
設置場所別の最適カメラ
- 入口:入退店する人物を認識できる広角・高解像度カメラ
- レジ:現金扱いに対応するズーム機能付きカメラ
- 調剤室:記録保存性と目立ちすぎない小型ドーム型
スペック比較のポイント
- 解像度:HD〜4K推奨。証拠映像の価値を高める
- 録画期間:1ヶ月以上が基本。クラウド保存併用が安心
- 夜間撮影:赤外線カメラで閉店後も監視継続
プライバシーの配慮
・トイレや休憩スペースは撮影対象外とし、録画データは暗号化・必要に応じて削除が必須です。
防犯カメラの種類
防犯カメラの種類と特徴
●ドーム型カメラ
天井に取り付ける丸いカメラ。
どこを映しているか分かりにくく、見た目がやさしいタイプです。
調剤室や受付、待合室など「人の目につく室内」におすすめ。
●バレット型カメラ(筒型)
屋外向けのカメラで、雨やホコリにも強く、夜でも明るく映ります。
駐車場、出入口、搬入口などにおすすめ。
●PTZカメラ(パン・チルト・ズーム)
遠隔操作で、カメラの向きを変えたりズームしたりできます。
広い敷地や裏口の確認など、1台で広範囲を見たいときに便利です。
店舗裏や薬品保管エリアなど、死角ができやすい場所に。
●360度全方位カメラ
1台で全方向を見渡せるタイプ。
小規模店舗でも死角が少なく、来店者全体を把握できます。
待合スペースや受付などにおすすめ。
●赤外線暗視カメラ
暗い場所でも映像をしっかり記録できるタイプ。
夜間や休日の防犯対策に必須です。
夜間も安心したい出入口や駐車場におすすめ。
録画機(レコーダー)の種類
●DVR(アナログタイプ)
昔ながらの配線で使う録画機。
費用が安く、既存のアナログカメラをそのまま使えることもあります。
「今ある設備を活かして、低コストで導入したい」薬局におすすめ。
●NVR(ネットワークタイプ)
ネット対応の録画機で、スマホやパソコンから映像を確認できます。
クラウド保存や高画質録画に対応。
「離れた場所から確認したい」「画質を重視したい」薬局におすすめ。
●ハイブリッド型レコーダー
アナログ・ネットワークどちらのカメラにも対応。
既存設備を活かしながら、少しずつ新しいシステムに切り替えられます。
👉 「古い機器を活かしつつ、将来クラウド化したい」薬局にぴったり。
🔸ポイントまとめ
| 設置場所 | おすすめカメラ |
| 調剤室・受付 | ドーム型カメラ |
| 出入口・駐車場 | バレット型カメラ or 赤外線暗視型カメラ |
| 店舗全体を1台で見たい | 360度全方位型カメラ |
| 離れた場所から管理したい | PTZカメラ+NVR |
薬局で防犯カメラを設置する際の注意点
設置位置と死角対策
防犯カメラを設置する際にまず考えたいのが、「どこを撮るか」というポイントです。
出入口やレジ周辺、薬剤棚の裏などは死角が生まれやすく、トラブルが起きやすい場所です。
- 出入口・レジ・薬剤棚周辺の死角を事前に確認
- 複数のカメラで重複エリアを設け、確実に映像を記録
このように配置を工夫することで、万が一の際にも確実な証拠を残すことができます。
個人情報保護法・プライバシーへの配慮
防犯カメラは防犯効果を高める一方で、顧客や従業員のプライバシーに関わるデリケートな側面もあります。
映像に人の顔や個人情報が映り込む場合は、適切な管理と運用が欠かせません。
- 映像データを適切に管理し、第三者への漏えいを防止
- 録画データは必要な期間のみ保存し、不要になったら速やかに削除
防犯対策とプライバシー保護を両立させることで、より信頼される店舗・施設運営につながります。
薬局の防犯カメラ設置費用の目安
薬局への防犯カメラ設置費用は、規模や目的、設置環境によって大きく異なります。
実際の導入費用は施設の構造やご要望により大きく変動します。正確な費用を知るためには、現地調査と個別見積もりをご依頼ください。
自治体・業種別の助成金活用の可能性
防犯カメラを設置する時、国や自治体、業界団体が助成金や補助金を出している場合があります。たとえば、中小企業のセキュリティ強化を目的とした「ものづくり補助金」や「IT導入補助金」、または地域の防犯対策を進めるための自治体独自の助成制度などです。
こうした制度をうまく使えば、導入費用の一部や場合によっては多くを補助してもらえることもあります。費用負担を減らすためにも、導入を考えている方は、まずはお住まいの自治体や関連する省庁のホームページで最新情報をチェックしてみましょう。
申請には条件や期限があるので、事前に確認することが大切です。
株式会社セキュリティフォーユーが行った薬局での設置事例紹介
1.個人薬局「3台で導入、万引き半減」
個人薬局では、小規模店舗に3台の防犯カメラを設置しました(入口・レジ・調剤室)。その結果、万引き件数は導入前に比べて約半分に減少しました。また、従業員による誤出庫や誤発注も早期に発見できるようになり、業務管理の精度向上にもつながっています。
2.ストアチェーン「遠隔監視で本部管理強化」
※画像は遠隔モニタの参考です。
ストアチェーンでは、複数店舗の状況を遠隔で監視できる体制を構築しました。これにより、各店舗の在庫差異を映像で確認できるようになり、本部による管理効率が大幅に向上しています。
まとめ
薬局やドラッグストアにおける防犯カメラ資材は、万引き・薬剤盗難の抑止、従業員不正の防止、業務効率化に直結します。設置のポイントは、カメラのタイプ・位置、プライバシーへの配慮、POS(レジのデータ)や在庫管理システムとの連携です。
弊社「株式会社セキュリティフォーユー」では、薬局の業態や規模に合わせた防犯カメラ・資材の提案、設置工事、運用サポートまで一括で対応しております。
映像が証拠となり、万が一のトラブル時には警察と連携して迅速に解決可能です。
まずは無料相談から、お気軽にご連絡ください。